研究大会を終えて
 
岡山県国際理解教育研究会
会長    赤松 康弘
 
 2学期終業式を数日後に控えた平成14年12月10日に第10回目の記念すべき岡山県国際理解教育研究大会を開催いたしましたところ,大変お忙しい中,多数のご参加を戴き誠にありがとう御座いました。
 この研究大会は岡山県国際理解教育研究会の主催となってはおりますが,根底より研究を支えてくださったのは会場校として,また,この研究大会のためにご研究頂いた米来小学校の先生方に負うところが大でありました。ここに厚く御礼申し上げます。
 さて,私ども岡山県国際理解教育研究会とは在外教育施設に派遣された教員を中心として1981年8月22日に結成されたと聞き及んでおりますが,現在会員数は約160名を数えており,日夜精力的に帰国後も国際理解教育の推進のために活動を続けております。
 特筆すべきは,昨年度よりホームページを起ち上げ,全世界に向けて情報を発信し,世界各地でご活躍中の岡山出身の先生方を励ましているところです。もちろん反対に世界各地の生の情報をメールで受信し,ホームページにも掲載しております。是非一度,御検索の上ご閲覧ください。
 さて,今回の研究大会では大会テーマを「世界にはばたく子どもの育成」と設定して,豊かな国際感覚を身につけ,ともによりよく生きようとする子どもをめざして研究を推進してまいりました。特に会場校の米来小学校におかれましては,研究テーマを「米来から世界へ 〜共に生きる〜」と設定され,低・中・高と学年別の研究授業を公開され,かつ授業反省会ももたれる等,総合的な教育における国際理解的分野を見事に開拓して下さいました。
 午後は,5分科会に分かれそれぞれの研究テーマのご発表の後,終始熱心な討議が繰り広げられました。また,当日の記念講演は龍谷大学の小島勝教授を講師としてお招きし「異文化間教育としての国際理解教育」と題してご講演をいただきました。国際理解教育についていろいろな示唆に富んだご講演を聞かせていただき,今後の私たち学校教育現場における国際理解教育のあり方について進路を指し示してくださいました。
 終日,雪の舞う大変厳しい寒さの中での研究大会開催ではございましたが,県内各地よりたくさんご参加いただいたことに感謝いたします。今後とも皆様方に気軽に参加いただける研究会にしていきたいと思いますので,よろしくご支援ください。
 なお,当日はお忙しい中,久世町の藤木寛町長,同じく久世町教育委員会の教育長竹藤先生及び福武教育振興財団の武先生をはじめとして多数のご来賓のご臨席を賜ったことをご報告しておきます。本当にありがとうございました。
 また,ご後援をいただきました岡山県教育委員会,岡山市教育委員会,倉敷市教育委員会,津山市教育委員会,久世町教育委員会,福武教育振興財団の多大なご協力に対し,紙面をお借りし感謝申し上げます。          
2003年1月